これまでにご来店いただきました
お客様からお問い合わせいただいた質問をまとめました。
近年では、両親でご購入、両家の祖父母で折半、ご兄弟や親戚からのお祝いなど、予算に合せて両家でご相談されています。元々、雛人形は花嫁道具の一つであり、嫁家へ送る習慣がありました。そんな背景がありますので、お嫁さんの実家から孫娘の健やかな成長を祝って贈るのが一般的でした。
人形のサイズ、雛壇の段数などにより、値段が異なっています。実際に飾る場合にどれくらいの広さが必要かをお調べになった上で、店頭にてご相談下さい。
初節供の場合、立春(2月4日)頃から、2月中旬までに飾り付けを行います。購入時期は12月の初旬から1月下旬までが一般的です。お人形はひとつひとつ手作りのため、数に限りがありますので、早めのご購入をおすすめ致します。
まず、飾る場所と収納スペースをあらかじめ調べておきましょう。その後、予算を決めましょう。お顔、衣裳、お仕立て、形等、全体の調和のとれたものを選びます。当店では、店主が責任をもって全体の調和の取れたものを販売いたしておりますので、お気軽にご相談下さい。
お母様のひな人形を譲ったり、姉妹での兼用は避けましょう。ひな人形は女の子の健やかな成長を祈って飾ります。その子に災厄が降りかからぬよう、身代りになっているのです。小さいものでもいいですので、価格にこだわらず、それぞれのお子様に揃えてあげて下さい。また、不要になったひな人形は、ゴミとして処分するのではなく、人形供養をしてあげて下さい。
お客様をご自宅に招いてお祝いをしましょう。お招きする順番としまして、実家のご両親やご兄弟、仲人夫婦、親戚、ご友人の順にお招きしましょう。料理は和・洋のどちらでも構いませんが「はまぐりの吸い物」「草餅」「白酒か甘酒」など、雛料理にふさわしいものを用意しましょう。菜の花や桃の花を飾り、季節感も取り入れることも忘れずに準備しましょう。
お返しは初節供から1週間以内にしましょう。お礼の手紙と赤ちゃんのスナップ写真をお赤飯や祝儀用の詰め合わせなどに添えて送る事が一般的です。のし紙は「内祝」「桃の花一枝にかえて」として、紅白の蝶結びの水引の下に子供の名前を書きます。但し、お祝いの席に招待した方へのお返しの必要はありません。
結論から先に言いますと、どちらに飾っても間違いはありません。一般的には、向かって左側に男雛を、向かって右側に女雛を飾ります。この飾りは昭和以降に関東地方で広まったものです。京都では古式を好み、向かって左に女雛を向かって右に男雛を飾ります。
親王
(しんのう)
お殿様とお姫様のことです。二人が座っている台の事を親王台といいます。三方を真中に置き、屏風、両脇にぼんぼりを飾ります。お嬢様の健やかな成長を見守っています。
三人官女
(さんにんかんじょ)
中央に座っており、三方(島台)を持っているのが女官庁です。三人の役割は、儀式の時、盃を持ってお酒を回し飲みする式三献の給仕役です。
五人囃子
(ごにんばやし)
能の囃し(はやし)方で宴を盛り上げる役割です。右から謡、横笛、小鼓、太鼓となります。左に移動するほど、音の大きな楽器になる様に並んでいます。
随臣
(ずいしん)
親王様を護衛する武官です。左手に弓、右手に矢を持ち、征矢を背負っています。向かって右側が左大臣で学問を司り、向かって左側が右大臣で武術を受け持っています。
三人仕庁
(さんにんしちょう)
官中の雑役を務めています。三人の表情が違っていることに気づきましたか?三人上戸といって、泣き顔、笑い顔、怒り顔を表しています。人間の喜怒哀楽を表しています。
最後に、決まりやルールが厳密に決まっているという事は特にありません。子供の成長を周囲の方々も祝福してくれています。お人形やあなたの周囲の方々を大切に想い、思いやる気持ちを忘れないでください。